住んでみて実感!ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスでの快適な暮らし
本市の令和3年度のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス導入支援助成金(ZEH)制度を活用された施主様(Sさん(仮称))に、取材をさせていただきZEHに住んでみて良かったところなどについてお話をお伺いしました。
ZEH導入の経緯
もともとエネルギー関係のお仕事をされていたことから環境配慮について関心があったSさんですが、家を探す中、候補地のエリアでZEHの分譲が出されたことを知り、経済性と環境配慮の点などで導入を決められたそうです。

ZEHに住んで良かったこと
Sさんのご自宅では、太陽光発電約5kWに、エネファーム(「3.防災面で心強い」を参照)を設置されています。
ZEHを導入したことで、次のような良いことがあったとお話がありました。
1.室内の環境が快適
ZEHは家の断熱性能が優れるため、夏場は涼しく、冬場に温かさを感じているとのことです。
また、各部屋ごとの「温度のむら」をそこまで感じないとおっしゃっていました。
国土交通省の調査では、居間や脱衣所が18℃未満の住宅では入浴事故リスクが約1.8倍に高まることや、居住者部屋間の温度差が大きいことが血圧上昇につながるなどの結果が出ています。
暖かい居間から寒い脱衣室に移動すると、血管中の熱を奪われないように血管が収縮し、血圧が上がります。
反対に温かいお湯に浸かると血管が膨張します。このように血圧が何度も変化することで、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすといわれています。これがヒートショックです。
各部屋の温度のむらをなくすことは、ヒートショックを予防することになります。
住宅の断熱性能の向上は、室内の快適性の向上や、健康上のリスクを回避することにつながります。
- 国土交通省資料『「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?』(外部リンク)
- 国土交通省報道発表資料『住宅内の室温の変化が居住者の健康に与える影響とは?調査結果から得られつつある「新たな知見」について報告します』(外部リンク)
2.光熱費が安くなった
以前お住いのマンションでは、光熱費がひと月9,000円ほどかかっていたのですが、
ZEHに住んでから、ひと月2,000円ほどに抑えられているというお話でした。
(以前はオール電化、現在はガス及び電気の契約をされているとのことです。光熱費のデータは10~6月の9か月間です。)

環境省ウェブサイト「省エネ住宅で解決!みんなの住まいの困りごと」では、1万人に聞いた「現在のお住まいを決める際の重視度」の調査結果を紹介しており、1位は「家賃」「販売価格」などの費用についての回答でした。「省エネルギー対応」との回答は20位以下ででしたが、Sさんの住宅のように省エネルギーや再生可能エネルギーを導入した住宅の光熱費は経済的になるようです。
3.防災面で心強い
都市ガス、電気(系統からの受電)、太陽光発電、エネファームと4種類のエネルギー源を利用していることで災害時に心強いとのお話しがありました。

【太陽光発電設備】
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)等でも紹介しているように、太陽光発電設備は災害などによる停電時にも自立運転機能を使用して、パワーコンディショナーから電気を取り出すことができます。
非常時の連絡手段や最低限の電源確保の対策としての有効性が期待されています。
【エネファーム】
都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり出し、さらに、発電の際に発生する熱を捨てずにお湯をつくり給湯に利用する設備です。
災害等停電時にも自立運転専用コンセントから家屋内に電気を供給することができます。
補助金について
国の補助金はスケジュールや条件面で申請が難しかったところだったのですが、広報誌で令和3年の市のネット・ゼロ・エネルギー・導入支援助成金をお知りになられ申請、助成金の交付を受けられたとのことでした。
住宅の脱炭素化について
本市域における温室効果ガスの部門別排出量は、民生家庭部門からの排出が最も多くを占めており、家庭部門からの温室効果ガス排出抑制が求められています。ZEHをはじめとした住宅の脱炭素化について、対策を進めていく必要があります。
市では、再生可能エネルギー基金を活用し、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)導入支援助成金制度を設け、ZEH導入を推進しています。
環境にやさしい生活を通じた地球温暖化防止の活動にぜひともご協力をお願いいたします。
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